天然石・パワーストーンの「クリスタル・ドリーム」のショップブログです☆ 本日の新作情報や、愛犬の獅子丸、今日読んだ本などを 主に掲載してます☆
「古城の迷路」 ドロシー・ギルマン
2011-06-27 Mon 10:26


8年ほど前に電車の中で読むのに、姉が「古城の迷路」という本を貸してくれたのですが
その本が面白かったので、ずっと気になっていて
最近姉に会った時に 「前、借りた古城の迷路って 誰が作者だった?」と聞いたら
また「古城の迷路」を貸してくれました~

個人的には かなり好きです。

ストーリーとしては、それまで両親の愛を一身に受けて幸せに過ごしていた
コリン16歳が 突然の両親他界という悲劇に見舞われて

世の中に絶望し、神を恨み、人生の理不尽さに激怒し、
「未来を失い、過去は思い出すのも辛い、現在にもとどまりたくない」
人生とは 一体なんであるのか、答えを探しに行く旅に出ることからはじまります。

そして魔法使いの人に 
「古城の迷路を抜けると、そこには 答えを教えてくれる 誰でも行ける国があるけれども
 そこに行くまでに 苦労、危険、迷いが いくつも現れ 実際にはたどり着く人は
 ほとんどいない迷路」の入口を教えてもらう。

そして、「どんな闇の中でも 決して心の中で太陽を忘れてはいけない」と、
アドバイスをもらい出発するわけで、そこから
次々と いろんな困難、苦しみ、哀しみに出会うわけですが

私が 印象的だった 場面は

先に迷路に入った人達が 新参者のコリンに
「何年も何年も 出口を探したけど、ここには出口はない。自分達は
 あの魔法使いにだまされたのだ。」

と、毎日、いかに自分が不幸な人生をたどってここに来たか、
唯一希望を持ってここにきたのに 魔法使いにだまされて この迷路に閉じ込められた話、を
歌にして 一人ずつ毎日 歌い、みんなが それに同情して、
「可哀想に大変だったね」と 励ましあい、そして次の人が また自分の不幸を発表して
みんなで 同情しあう。

コリンは 迷路に出口がないとしたら この壁を登ってみたら?と嫌がるみんなを無理やり
説得し、壁を登ると、そこからは 新しい世界が広がっている。

喜んだコリンが、みんなに「みんなで 一緒に飛び降りよう!」と叫ぶけど
結局、出口があったのに 誰も飛び降りず、一歩もその世界を出ようとせず
また、壁を下りて嘆きの世界に 帰っていって、自分の不幸な話を歌い、それに同情し
慰めあっていることに満足しているところ。

そして、その後も過酷な旅が続き、
中には 残酷な人々の国があったり 中には 甘やかしてくれる国でも
一見優しいんだけれでも 「まあまあ、別に新しい冒険なんかしなくても
この安全な場所にいたらいいじゃん」と ひきとめてくれる場所もあり

いろんな迷いにあいながら
最後に もっとも過酷な 盗賊団につかまり
体を動かすことも出来ない小さな檻の中に 入れられ、
見世物小屋で 見世物となり 観客に生ごみや石などをぶつけられるようになるコリン。

飢えのために 観客にぶつけられる生ごみを食べ
もはや 人間としてのプライドも何も無茶苦茶になるコリンが
「自分がそう信じるかぎり」という 内なる声に目覚め

どんな状況であっても 自分が自分を信じる限り
自分は囚われの身などではない、と感じはじめ

自分の心の動きを観察し、
隣の檻の中に囚われているライオンの哀しみにも気づき、心を通わせ
迷いこんだ小鳥を逃がし、小さな小さな幸せに気づき

いままでの 旅や人生を思いだし 思いに囚われる自分の心の動きこそ
「迷路」のようだ、
そして自分自身が「城」なのか?と

気づきはじめるところが 好きでした~

最も困難で、過酷な状況、今までもひどかったけど
もっと最悪な状態になった時に 初めて、気づく出来事があり

そして、その後ついに 誰にでもいけるけど
ほとんどの人が 途中で怠けてしまって いけない国に
たどり着いていく コリンの冒険の物語です。

なかなか、考えさせられます(^-^)

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